ラーメン屋開業のための事業計画書【書き方のコツ】

ラーメン屋に限らず、起業する開業するという場合は事業計画書が必要です。

事業計画書は自分のために作ることも可能ですが、日本政策金融公庫で融資を受ける際には必ず必要ですし、銀行の融資や地方自治体の補助金を受ける場合でも事業計画書の提出を求められることがほとんどでしょう。

自分の事業のためにも、資産調達のためにもぜひ事業計画書を作ってみてください。

最初の段階で創業融資や開業資金を支援してもらえるとそのあとの動きがぐっと楽になります。

■事業計画書のポイント

ここでは、事業計画書を作る上でのポイントを見ていきます。

ここで見ていくポイントは7つです。

・事業概況(事業概況にはコンセプトシートを活用)

事業概況あるいはビジネスプランについては、よくコンセプトシートを活用します。

コンセプトシートとは、全体を覆う発想や観点をまとめて一つの紙にしたものを指すと考えてください。

このコンセプトシートを作ると自分の頭が非常に整理されるでしょう。

結果として、自分のやりたいことが率直にわかりやすい形で話し提供できるため、他人と意見を交換しやすくなります。

コンセプトシートを作るには「なぜ、いつ、どこで、誰に、何を、どのように、いくらで」という7つをベースに作りますが、特に「なぜ」を突き詰めるといいものとなりやすいです。

この「なぜ」をしっかりと書けるようになると、経営における決断もスピーディに出来るようになるため、その後のラーメン屋の運営に影響を与える可能性もありますよ。

・ビジョンと経営理念

ビジョンと経営理念は一見同じように見えますが、経営を考えるうえでは階層が違います。

経営理念のほうがビジョンよりも高層にあり、貫くべき経営の姿勢とは何かという問いに答える形になるでしょう。

一方、ビジョンは、その経営理念をかなえる・現実にするための行動や具体的な方針を指します。

この経営理念やビジョンがしっかりと他人つ伝えられればられるほど、中長期的な視点に立った決断をしなければならないときに非常に役に立つでしょう。

経営判断は、短期的な場面も中長期的な場面もどちらもあるので、事業計画書を作らなくても、必ずこの二つはしっかりと作っておくべきです。

・市場規模と特徴(時間帯や時期による特性にも配慮)

市場規模とはラーメン屋では、地域特性などを想定していればいいでしょう。

特に、都心やターミナル駅に作るのではなく、地方やあまり大きくない駅の前などで開業する場合はその地域性が非常に重要になってきます。

例えば、学生が多い地域でラーメン屋を始める場合は、もしかしたら昼間に何かキャンペーンを行うことで売り上げが上がる可能性もありますし、飲み屋街が近くにある場合は、深夜の売り上げが大きくなる場合もあります。

このような戦術を考えるのに適しているといえるでしょう。

また、暑い時期にどうするか寒い時期にどうするかということをあらかじめ考えておくことで、仕入れなどでも迅速な動きが出来ることも間違いありません。

・ビジネスモデル

ここでいうビジネスモデルはラーメン屋であるということです。

しかし、自分は客観的にラーメン屋という経営をどこまで詳しく知っているかという問いでもあります。

ラーメン屋は様々な点から、飲食店において最大効率を出せるビジネスモデルであるともいわれるほど。

果たしてあなたはほかの飲食店と比べて、ラーメン屋にどのような違いがあると思いますか。

ぜひ、あなた自身で考えてみてください。

・3C分析

3C分析とは「Customer(市場・顧客)」「Competitor(競合)」「Company(自社)」の3つのCから「マーケティング」について分析していくことになります。

「マーケティング」という話がなければ、今までやってきたじゃないかといわれる人も多いかと思いますが、新しい要素が増えています。

「マーケティング」とは「売れる仕組みを作る」こと。

最強のマーケティングとは、店を開けているだけでどんどん新規客が来てリピーターになっていくという仕組みになります。

この仕組みを作るには、必ずこの3Cをしっかり把握していないといけません。

当然、開業してから市場環境が変化したり、新しい競合が生まれたりするので、状況に変化は生まれるのですが、現状でわかっていることを書き出しておくことをお勧めします。

このマーケティングをしっかりしておくことは、広告宣伝費や内装・外装費にも影響を与えるでしょう。

もしかしたら、借りる物件そのものにも影響を与えるかもしれません。

マーケティングが出来ると、少ないリソースで効率よく売り上げを上げることが出来ます。

ぜひ前向きに取り組んでみてください。

・事業展開

事業展開については、1店舗目から考えられないと思う人も多いとは思うかもしれませんが、ある程度見通しておくといいでしょう。

2店舗目3店舗目と広げていくのか、あるいはフランチャイズチェーンを目指して広げていくのかという中長期的な計画があると、次の一歩の踏み方も変わってきます。

広告の仕方や借りる物件などにも影響を与えることがあるかもしれません。

さらに、事業展開を考えていくことで、人の雇い方や資金調達の仕方もかわることもあるでしょう。

特に資金スケジュールに大きな違いが出てきます。

来年の話は鬼が笑うといいますが、ぜひ経営戦略の観点から考えてみてください。

・売上利益計画(売上高予測はデータを細分化し根拠を準備する)

売上利益計画は、事業計画書を作らなくても必ず作ってください。

そして、詳細版と簡易版の2つ作ると便利です。

これは、簡易版を作ることで店を経営している最中でも計画を目に触れさせることが出来るからです。

詳細版は、ぜひ銀行や地方自治体の説明に活用していきましょう。

ひとつずつデータを細分化して根拠を準備することをお勧めします。

このデータが詳細で信頼がおけるほど、資金調達スケジュールが変わってくるためです。

最初の運転資金の用意額や、家賃にどれだけ使えるかといった売り上げと利益の議論が出来るようになります。

このデータがしっかりしていると、それだけで開業までのスケジュールが短縮される可能性もあります。

ぜひ正確に作ってみてください。

まとめ

経営は数字の戦いになります。

しかし、最も人間的な活動でもあるでしょう。

そのため、しっかりとしたデータを感覚的に活用するという非常に難しいかじ取りを求められる場合があるのです。

また、経営の決断についてブレが生まれると、失敗することが多くなります。

そこで、自分の決断の理由を他人に説明できるようにしておくと、自分も迷うことが少なくなるため、時間的なロスも少なくなるうえに決断コストも下がることになるのです。

決断コストを下げることは、何よりも起業家や経営者を目指している人にとっては必須のことといえるでしょう。

ぜひ、自分の経営のために事業計画書をしっかりと精緻に作っておくことをお勧めします。

手間がかかるなと思うようなことではありますが、結果的に開業・起業する前の最も重要な仕事になるでしょう。

また、創業資金だけでなくつなぎ融資のために金融機関を訪れる時などにも役に立ちますよ。

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