ラーメン屋を開業するための基礎知識

脱サラしたい、自分のお店を持ちたい。個人でビジネスをしたい。

こうした気持ちは昔から多くの人にあることではないでしょうか。

そうした自分のお店の人気業態の1つにラーメン屋があります。

少子高齢化の関係で飲食業界は厳しいといわれていますが、ラーメンの人気は衰えていません。

また、今までの飲食店が後継者不足による閉店など、駅前の小さな飲食店の物件などは少しずつ供給されてきています。

今回はラーメン屋を開業するときの基礎知識についてまとめてみました。

まずは全体を知ることで、自分の強み弱みを探っていきましょう。

■ラーメン屋開業するための基礎知識

開業するための基礎知識として、まずは開店後のイメージを作っていくことが重要です。

このイメージが、現実的であればあるほどうまくいくといえるでしょう。

客単価やメニューなど考えることは多いです。

どれくらい売れば、どれくらい利益が残るの?

まずは利益などお金の流れについて考えていきます。

ラーメン一杯700円。原価率30%と設定して考えていきましょう。

そうするとラーメン一杯で、490円儲かることが出来ると考えるのは危険。

なぜなら、この490円から電気代やガス代、家賃なども引いていく必要があるからです。

ラーメンの繁盛店は、だいたい週1日休みで、1日100杯ほど売り上げます。

月25日の営業日と考えてみると、490×100×25=1,225,000となります。

ここから、電気代や家賃を引いていくと、だいたい90万円ぐらい残るのではないでしょうか。

しかも、この90万円からさらにアルバイトを雇うならばその人件費、チラシや通信費、メニューの切り替えやらなにやらで、切り詰めて50万円も残ればいいほうでしょう。

しかも、これは繁盛店の仕組み。

スタートからこれを期待してはいけません。

開業したばかりの期待のお店といわれるところで、1日40~50杯売れれば素晴らしいでしょう。

このように収支の内訳を具体的にイメージすることから、成功への道が開けるのです。

こうした売上や初期費用などを計画したものを利益計画とも言います。

ラーメン屋開業時のポイント

ラーメン屋の開業時に重要なのは立地と店舗の大きさ、そしてメニューの絞り込みといわれています。

味や美味さというものも当然ですが、経営するという観点からすると、どれだけ出費を抑えつつ売り上げを増やしていくかということを考える必要があるのです。

店舗の大きさは回転率に影響します。

店内が10席しかないお店で100杯売るということは、10回回転させなければならず、1人30分だとしても、300分は満席状態を確保しておく必要があるわけです。

これが15席になれば6~7回転。

6回転とすると180分満席であればいいことになります。

これなら1人でもうまくやれそうですね。

また、メニューの絞り込みは飲食店で最も需要な破棄率に大きく影響してきます。

メニューを手広くしてしまうと、使えなくて傷んでしまいお客さんに出せない食材が出てきます。

この量が多ければ多いほど、大きな赤字を生み店舗の運営が難しくなってくるのです。

麺の材料・種類・太さ

このようなお店周りのことを考えてから、ようやく実際に出すものを考えていきます。

中華麺の材料や種類、太さといったものについてです。

まずは、自分が出店したいと考えている地域の近くのラーメン屋に手あたり次第入ってみましょう。

競合店の研究ともいえます。

すると、どういうものが人気があるのか、あるいはどういうものがメニューにないのかが変わってきます。

結果として自分が本当に出したいラーメンとは異なってくるかもしれませんが、そもそもラーメン屋とはかなり地元中心の業態。地域の人の舌に合わない味で戦うことは非常にシビアです。

麺の仕入れ方法などについての解説記事はこちら→

■開業の手順

経営計画について考えたら、次にラーメン屋を開業するまでのスケジュールを見ていきましょう。

独立をするときの資金調達や設備資金などは、経営者になるのですから必ず考えていく必要があるでしょう。

ラーメン屋を開業するまでの流れとスケジュール

ラーメン屋を開業するまでのスケジュールのイメージをつかみましょう。

まずは、開業資金を確認し、続いて店舗の場所や実際の物件を見つけます。

この前段階では当然経営計画や事業契約書を起こしているはずなので、その経営計画にあった店舗を見つける必要があります。

適した店舗を見つけるのに時間がかかることもありますが焦らずに行きましょう。

メニューや仕入れ先、各種届出などを踏まえて考えていざ開店!でも、その前に考えておくべきことがあるのです。

ラーメン屋の経験を積もう

ラーメン屋をやりたい!その情熱は何よりも素晴らしいものです。

しかし、ラーメン屋についてお客さんとしてしか入ったことがない場合はどうでしょうか。

少し考えると非常に不安になってくるかと思います。

やはり、現場でしか身につかない経験というものがあるため、ラーメン屋で経験を積んでいくことも視野に入れるべきでしょう。

一度働いたことがあるかどうかというのは、その後の成長率にも大きく影響してくるのです。

場合によっては数年単位で時間がかかるかもしれません。

それも成功のための投資です。

自分への投資に対してはケチっては何事もうまくいきません。

フランチャイズでラーメン屋を開業する場合

未経験でもすぐにお店を持ちたい!そう考える人も少なくないでしょう。

そうした人のためにフランチャイズでラーメン屋を始めてみるという選択肢があります。

店舗の作り方や運営について、実際の経験として学ことができるフランチャイズは自分のお店を持ちたいと思う人にとっては非常に大きいものです。

しかし一方で、ロイヤリティという本部に支払わなければならない金額が設定されているため、ある程度うまくいかないと資金面で厳しくなる場合もあります。

フランチャイズで開業のメリット・デメリットを解説⇒

■開業のための資金

計画や経験を身に着けていくうえで頭を悩ませるのは資金です。

資金は多ければ多いほどいいと考えがちですが果たしてそうなのでしょうか。

ここでは簡単に見ていきます。

経営には会計が必ず必要なので、お金に関する注意点や留意点は多くしていくべきです。

ラーメン屋を開業するための資金

ラーメン屋はほかの飲食業と比較して比較的少ない開業資金で開業が出来ることが知られています。

しかし、だからといって外装費や内装費などを大きく使っていいわけではありません。

中古機材を活用する厨房設備に工夫するなどすることでできる限り抑えていきましょう。

一般的に都内の10坪程度のお店を作ると考えると、抑えて300万円前後。

贅沢にフルリフォームなどを想定すると600万円を超えることもあります。

しっかりと計画をもって使っていきましょう。

また、運転資金として、家賃などの最低限必要なお金を6か月分払えるだけは資金があると安心です。

ここで300万円程度必要と考えてください。

結果として、しっかり抑え込むと500万~600万円、大きく内装などを整えたい場合は1000万円を超える場合があります。

もともとラーメン屋をやっていた物件などを見つけることが出来れば、300万円程度で開業することも可能ですが、これかかなり運が必要です。

必要資金について詳しく解説した記事はコチラ→

ラーメン屋開業のための事業計画を考えよう

ラーメン屋や飲食業に限らず、経営を進めていくうえで絶対に必要になるのは事業計画です。

この計画についてはできれば紙に落とし込み、いつでも確認できるようにしておきましょう。

人間の記憶容量には限界があるので、こうした細かい部分は紙に書いておくほうが効率的です。

詳しい内容については別記事を参照してください。

■資格

ここまでは計画やお金、経験など、自分に身に着ければいいものばかりでした。

最後に行政との関係で必ず必要となる資格や届け出についてみていきます。

どれだけ素晴らしい事業計画を立ててもここで躓いてはもったいないですよ。

ラーメン屋を開業するために必要な資格

ラーメン屋の開業には、「食品衛生責任者」が必ず必要になります。

1店舗に1人が絶対です。この資格は1日講習を受けるだけで採れる資格ですので、ぜひ取りに行きましょう。

費用も1万円程度。開業する人にとっては痛くはない出費ですよね。

ほかの資格は必要ありません。

調理師免許なども特にいらないため、必須の資格はこの「食品衛生責任者」です。

ラーメン屋を開業する時に必要な届出は?

ラーメン屋の開業は事業のスタートでもあります。

そのため、保健所と税務署にそれぞれ届け出を出しておく必要があります。

保健所については、営業許可になります。

「食品営業許可申請」と呼ばれており、店舗が完成する2週間~10日ほど前に提出すると、何かあっても対応できるため安心です。

書き方は保健所の職員に確認しましょう。

税務署については、開業届です。

この際、青色申告承認申請書も一緒に提出しておくといいでしょう。

さらに詳しくは、開業に必要な資格についての別記事を参照してください→

■その他 ラーメン屋開業後にやること

ラーメン屋を開業したらまず考えなければならないのは、自分が被雇用者でなくなったということです。

そのため、税金の処理などもすべて自分でしていく必要があります。

確定申告などの問題には注意を払いましょう。

また、開業して終わり!ではつまらないもの。

ぜひ、繁盛店を目指し、10年20年とお客さんに愛されるお店作りをしていきましょう。

ラーメン屋の開業と一言でいっても考えなければならないことは多いです。

しかし、そうした少し難しいことをしっかりと行っていくことで、自分のお店を持ちたい!というあなたの夢が現実のものになります。

ぜひ、自分が立つ場所を踏み固める意識をもって進めていくことをお勧めします。

自分の夢を自分でつかんでいきましょう。

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