ラーメン屋を開業するための必要資金

ラーメン屋を開業するための必要資金について少々詳しくみていきましょう。

ラーメン屋の開業については、一般的に500万~1500万円ほど必要であるといわれていますが、どうしてそんなに幅があるのでしょうか。

店舗や設備によってこんなに必要資金が違うとなると経営計画も立てられません。

ひとつずつ見ていくことにします。

■ラーメン屋開業に必要な資金の解説と目安費用

ラーメン屋開業に必要となる経費は項目で見ていくと、物件取得費・内装工事費・運転資金・調理器具・固定費・仕入の6点が気になるところ。

他にも広告費や人件費といった部分もありますが、その部分は自分の力でかなり変わってきます。

ここでは自分の力だけではどうしようもない部分についてみていきましょう。

この自分の力だけではどうしようもないような項目については、日本政策金融国庫や国や地方自治体の優遇政策により融資や補助金がもらえる場合もあります。

詳しくは「資金調達方法」の記事を参照してください→

物件取得費

ラーメン屋に限らず飲食店全般にいえる非常に重要な項目である物件取得費。

この物件については、魅力的であればあるほど当然値段も上がります。

また、駅からの距離や物件自体の築年数なども影響してくる難しいもの。

繁盛店や行列店は工夫次第でどうにでもなるといったことを言いますが、そんなことはありません。

立地や条件というものは、人気や集客に直結します。

物件取得の際にまず大きいのが保証金です。

これは家賃の6か月~12か月程度。物件によってまちまちなので必ず確認しましょう。

続いて初回家賃。

当月に日割り分と翌月家賃を契約時に支払います。

この契約日ですが、必ず確認してください。一般的には内装工事開始日が契約日ですが、場合によっては、開業日から家賃発生と考えてくれる物件オーナーもいます。

最後に手数料。

家賃の1か月分ぐらいです。

こう考えてみると、基本的に物件取得費としては、その物件の家賃の10か月分程度を見越しておくといいでしょう。

家賃が15万円だとすると、だいたい150万円です。

内装工事費

続いて内装工事費に移ります。

俗に内装費用ともいいます。

内装工事費の内訳としては、カウンターや椅子、あるいは外壁や厨房の工事費などを想定していきましょう。

ちなみに、居抜き物件で蒸気を通すダクトが通っていない場合は、工事費については異常な値上がりをするので、物件探しの際には気を付ける必要があります。

内装工事費は物件の状態によって非常に価格が変動し、もともとラーメン屋だった場所や空き物件などを活用することが出来れば、必要資金はぐっと下げることが出来ます。

空調設備や厨房設備は一から整えようとすると大変です。

とはいえ、1坪あたり20~30万円ていどは考えておきましょう。

特に費用の掛かる難しい内装などを入れなくともそのくらいの金額はかかってしまいます。

ここでは、15坪程度と想定してみましょう。

15坪×20~30万円=300~450万円。

もともとラーメン屋だった場所などが活用できれば、この金額は100万円程度まで抑えることが出来るでしょう。

運転資金

運転資金については、広告宣伝費などがそれにあたります。

HPを制作する場合は自分で作れればいいですが、誰かに頼む必要があるとここでも必要になってくるでしょう。

広告宣伝費の場合、グルメサイトへの掲載や紙媒体への掲載なども思いつきます。

こうしたものは水物であり、どこまで効果があるのかはやってみないとわからない非常に難しい問題です。

一般的に、自分のお店専用のHPであれば20~50万円ほど、またサイト等への掲載であれば1つにつき10~15万円ほどを想定しておきましょう。

チラシを配るのであればその印刷費なども必要になってきます。

こうした費用として、少なくとも50万円程度、資金に余裕がありフルに活用できるのであれば150万円ほど集めることが出来れば安心です。

一般的には60~80万円程度となるでしょう。

調理器具

調理器具については新品なのか中古なのかによって、必要となる資金が10倍近く変動してきます。

中古については、人口の多い市区町村が近くにある場合は、相談してみましょう。

もしかしたら、他の場所で閉店して余ってしまった調理器具などを紹介してくれる場合があります。

また、製麺機を導入するかどうかによっても大きく変わってくる項目です。

ラーメンといえば麺ですが、必要資金とは相談しなければなりません。

大きさや機能によっても異なりますが、もし導入するとしたら最低でも100万円程度、最新鋭機材であれば300万円程度かかってきます。

そのため、製麺機を導入しないのであれば、100~150万円、導入するのであれば200~500万円ほどの準備が必要になってきます。

固定費

固定費として家賃や人を雇う場合の人件費はよく考えているのですが、電気代やガス代、そして自分が生きるためのお金を入れ忘れている人は非常に多くいます。

ラーメン屋の場合はガス代がばかになりません。

電気代と合わせて、1月5万円前後かかることもあります。

固定費としてはだいたい6か月程度を想定しておくと安心です。

家賃が15万円、電気・ガス代が5万円、そして自分の生きるお金が20万円とすると、合わせてだいたい40万円。

これが6か月分ですから、240万円ほどが固定費として必要になります。

仕入れ

仕入とはまさに商品の原価。

この原価がいくらになっていくのか、あるいは1日ラーメンを何杯だすから、いくら必要なのかといった考え方が必要です。

しかも基本的にお金は先出後入。

仕入をしっかりして、しっかり売って、初めてお金が入ってきます。

この仕入ですが、メニューの絞り込み如何でいくらでも変動するでしょう。

野菜をどのくらい入れるのか、チャーシューやメンマといったトッピングはどうしたらいいのか。

仮に1日100杯作るとして、原価が200円であれば、1日の仕入れは2万円。

1週間に1日休みを入れるとしても、1月の営業日数は25日。

こう考えると仕入代として50万円は最低必要になってきます。

メニュー数やレシピによっても大きく変わってくるため、最初のうちは絞ったり必要ないものは考えなかったりしたほうがいいでしょう。

まとめ

以上のように考えていくと、いったいいくらほど必要になるのでしょうか。

物件取得費に150万円、内装工事費に300~450万円、運転資金に50~150万円、調理器具に200~500万円、固定費に240万円、仕入れに50万円となっていました。

これら6項目についての合計金額は、990万~1,540万円の資金が必要になります。

ただ、こうした資金についても、実際に動いてみないとわかりません。

内装工事費や調理器具を大幅に落とすことが出来れば、500万円前後での開業も十分可能なのです。

もし、しっかりと落とすことが出来れば、最初の1年間でどのくらいの売上を出すべきなのか、原価率や客単価の計算方法もわかってくるはず。

どの項目を工夫することでどのくらいまで落とすことが出来るのか。

そうした目安がついていると、大きなトラブルの対応にも余裕が出てくるはずです。

初期費用や利益をどのようにコントロールするかで、初年度からの黒字経営も可能になってきます。

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